親から「家に帰りたい」と言われたら|
退院前に家族で確認したい3つのこと【日立市の訪問看護】

入院している親から、

「家に帰りたい」

そう言われたとき。

できることなら、家に帰してあげたい。

でも同時に、

「本当に家で過ごせるのかな」
「夜、何かあったらどうしよう」
「医療のことまで家族にできる?」
「仕事を続けながら介護できるのかな」

いろいろな不安が出てくると思います。

私は訪問看護をしていて、ご家族からこうした声を何度も聞いてきました。

まずお伝えしたいことがあります。

自宅に帰るかどうかを、ご家族だけで決めなくて大丈夫です。

そして、

「家族だけで介護できるか」

を考えるよりも、

「どんな支援があれば、家で暮らせるのか」

を考えてみてほしいと思っています。

退院する前から、病院やケアマネジャー、訪問看護などに相談することができます。

退院前に確認してほしい3つのこと

1.「家に帰って、何をしたい?」を聞いてみる

「家に帰りたい」

その言葉には、その人にしか分からない理由があります。

自分の布団で眠りたい。

いつもの部屋で過ごしたい。

家族と一緒にご飯を食べたい。

ペットに会いたい。

庭を眺めたい。

病院ではなく家にいたい。

理由は、その方それぞれです。

家に帰れるか、帰れないかだけで考えるのではなく、

「家に帰ったら、どんな時間を過ごしたい?」

と聞いてみてほしいと思っています。

その人が大切にしているものが分かると、
退院後の暮らしを考えるときの大きな手がかりになります。

病気があっても、できることがあります。

身体が以前のように動かなくても、大切にしたい時間があります。

私たちは、そこを一緒に見つけていきたいと思っています。

2.家族が全部やる前提で考えない

退院後、食事はどのくらい介助が必要なのか。

トイレや入浴はどうするのか。

薬の管理はできるのか。

点滴や医療処置は必要なのか。

ベッドや手すりは必要なのか。

訪問看護や訪問介護、デイサービスは利用できるのか。

一つずつ確認していきます。

ここで大切なのは、

「家に帰るなら、家族が全部やらなくてはいけない」

と思わないことです。

日立市民の特性なのか、家族だけでどうにかしようとしているご家族もたくさんみてきました。

ご家族が不安そうに

「私にできますか?」

と話される場面も何度も見てきました。

在宅療養は家族だけでするものではないと思います。

医師、病院の看護師や退院支援担当者、訪問診療、ケアマネジャー、訪問看護、訪問介護など、いろいろな人が関わりながら暮らしをつくっていきます。

これは家族でやるには難しそうと思ったり、分からないことは分かりませんと伝えてください。

退院してから困るのではなく、退院する前に一緒に考えることができます。

3.ご家族の生活も大切にする

私は、ご本人の

「家に帰りたい」

という気持ちをとても大切にしたいと思っています。

それと同じくらい、ご家族の生活も大切です。

家で過ごしてもらうために、ご家族がすべてを犠牲にする。

それでは、長く続きません。

だから、

「ここまではできそうです」

「これは難しいです」

「昼間は仕事でいません」

「夜が一番心配です」

と、そのまま話してください。

特に退院前には、

夜中に体調が変わったとき、どうするのか

困ったとき、誰に連絡するのか

家族だけでは難しいことを、どのサービスで補うのか

ここまで確認しておくと、ご家族の安心につながります。

ご本人の希望も大切

ご家族の暮らしも大切

どちらか一方だけを大切にするのではなく、

どうしたら両方を大切にできるのか。

私は、そこを考えることが在宅療養ではとても大切だと思っています。

「家に帰りたい」の先にある暮らしを見る

訪問看護ステーションまりあでは、

「家に帰れるか、帰れないか」

だけで考えません。

その方は、家でどんな時間を過ごしたいのか。

これまで、どんな暮らしをしてきたのか。

何を大切にしてきたのか。

ご家族は、何を心配しているのか。

そこを聞きながら、

その人にとって、どんな暮らしが心地よいのか

を一緒に考えていきます。

病気だけを見るのではなく、

その人の暮らしを見る。

できなくなったことだけを見るのではなく、

今できることを見る。

私は、それが訪問看護だと思っています。

「まだ退院できるか分からない」段階から相談できます

親御さんから、家に帰りたい
と言われたら、その気持ちを聞いてみてください。

そして、ご家族だけで答えを出そうとしなくて大丈夫です。

病院の退院支援担当者やケアマネジャー、訪問看護などに相談してください。

訪問看護ステーションまりあでも、

「本人は家に帰りたいと言っているけれど、本当にできるか分からない」

「家族だけで介護することになるのが不安」

「何を準備したらいいのか分からない」

そんな段階からご相談いただけます。

退院して困ってからではなく、

退院する前からできることがあります。

ご本人にも、ご家族にも、

それぞれ大切にしたい暮らしがあります。

その両方を聞きながら、

「どうしたらできるだろう」

を一緒に考えていく。

それが、まりあが大切にしていることです。

日立市で退院後の生活や在宅療養について不安を感じている方は、お気軽にご相談ください。


執筆者:佐藤絢美
株式会社W Coral代表/訪問看護ステーションまりあ 管理者・看護師

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