看護師の「報告力」を磨くために。~SBARとアセスメントの大切さ~

こんにちは。訪問看護ステーションまりあ看護師高橋です。
最近はおかげさまで多職種の方々と連絡を取り合う機会を多くいただいています。その中で思い出したことがあります。

看護学生時代の苦い経験

看護学生の頃の苦い経験です。
初めての実習の終わりのことでした。

「今日の報告をしてください。」

学生の間で厳しいと有名な学生指導者に言われました。

そこで私は、その日にあった患者さんとの朝からの出来事を物語のように話しました。指導者から返ってきた言葉は、「で、何が言いたいんですか?自分なりに評価して結果を言ってください。あなたのは全然報告になっていません。」

私は完璧に報告をしたつもりでしたので、頭が真っ白になり、しどろもどろ…よく分からない日本語でまた報告。さらに詰められ思考停止…。その日の学校の帰りは自分の不甲斐なさに絶望しトボトボ帰ったのを覚えています。

「報告」は出来事を話すことではない

今ならその指導者の言っていたことが分かります。限られた時間の中で必要な情報を分かりやすく伝える。
これは看護師にとって、とても重要なスキルです。

例えば、入院中の患者さんが急変した時です。「急変です!心停止です!◯◯病棟◯◯(病名)の◯◯さんです、医師と応援を呼んでください。蘇生のため除細動、挿管が必要です!救急カートを持ってきて下さい!」

といった端的に何が必要かを伝えなくてはなりません。そこに物語は必要ありません。

SBAR(エスバー)というコミュニケーション手法

看護師の「報告力」を磨くために。

これは緊急事態に限ったことではなく、日常の報告でも必要なスキルです。その中で普段意識しているのが、医療安全やチーム医療の観点から注目されているSBAR(エスバー)という標準化されたコミュニケーション手法です。

SBAR(エスバー)は、以下の4つの要素で構成されています。

・Situation(状況)
・Background(背景)
・Assessment(評価)
・Recommendation(提案)

こう聞くと難しく感じますが、

例えば、

(状況)85歳女性◯◯さん。呼吸が苦しくて横になれず眠れない。安静にしていてもやや苦しいとお話ししています。
(背景)心不全で入院した既往歴があり、3日前から2kg体重増加しています。
(評価)心不全悪化の可能性があります。
(提案)医師の診察をお願いしたいです。

のように要点を短い文章で報告をします。すると内容がスムーズに伝わります。

また、エスバーを機能させるためにはアセスメント力が必要不可欠です。

アセスメントとは何を考えること?

看護師の「報告力」を磨くために。

アセスメントとは例えば、
「あれ?◯◯さんいつもより元気がないな。呼吸が苦しそうだな。」

「なぜ苦しいのだろうか?寝ると苦しいのか。心不全悪化の可能性があるな。」

「体重はどうかな?短期間で増えているということは体に水が溜まっているようだ。利尿剤含め服薬状況は?どれくらい水分が摂れて排尿の量はどうかな?血圧はどうかな、いつもより低めだな。脈はどうだろう…顔色は?」

「このままでは症状が悪化する可能性が高いな。」

「これは急ぎ医師の診察をお願いした方が良さそうだな。」

といったように様々な症状から、状況を判断し緊急度や重症度に合った対応を考えていきます。

これからも症状の早期発見、適切な治療につなげられるようアセスメント力を磨いていきます!
そして、円滑な連携ができるよう報告力もピカピカに磨いていきたいと思います!

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