心を整える音と、訪問看護の学び
いつもありがとうございます。
看護師の松ケ崎太郎です。
先日、以前から気になっていたSchneider Wind Chime Sol(ソル/太陽)というウィンドチャイムを購入しました。
これは、ある利用者様から教えていただいたものです。訪問の際にふわりと響いた澄んだ音色がとても印象的で、心に残っていました。

自宅の窓辺に飾ると、柔らかな音が部屋に広がり、自然と呼吸が深くなるような感覚があります。生後10ヶ月の娘も興味津々で、音が鳴るたびに目を向けたり、小さな手を伸ばしたりしています。家の中に穏やかな時間が流れるようになりました。
私は1日の中で、時間を決めずに瞑想をしています。短いときは数分、長くても15分ほどです。母と一緒に行うこともあり、このウィンドチャイムの音が静かな時間のきっかけになっています。
訪問看護の現場で感じることと、自分自身の整え方
訪問看護の現場では、病気や症状だけでなく、その方の生活背景や価値観を理解した上で関わることが求められます。
利用者様一人ひとりの状態や生活環境に合わせて柔軟な看護を実践することを意識しています。日々の訪問の中で、全身状態の観察やアセスメントを行い、必要に応じて他サービスの提案につなげるなど、在宅ならではの視点を持った関わりもできるようになってきたと感じています。
医療だけでなく生活全体を支えるという訪問看護の役割の大きさを改めて実感しています。
一方で、利用者様やご家族の不安や葛藤に触れ、
「これで良かったのだろうか」
「もっとできることがあったのではないか」
と悩むことも少なくありません。
そんな時、ウィンドチャイムの音を聴きながら静かに呼吸を整える時間が、私にとって大切なリセットの時間になっています。少し立ち止まり、深く呼吸をすることで張りつめていた気持ちがほどけ、出来事を落ち着いて振り返ることができます。そして、利用者様やご家族の気持ちを改めて考える余裕が生まれます。
こうした時間があることで、また新しい気持ちで訪問に向かうことができます。利用者様に教えていただいたウィンドチャイムは、今では私自身のセルフケアの一つになっています。
学びを力に、チームで支える看護へ
これからの目標として、より質の高い看護を提供するために、研修や勉強会への参加を増やし、最新の知識や技術を積極的に取り入れていきたいと考えています。
また、まりあには惜しみなく知識や経験を共有してくださる先輩方がおり、その存在の大きさを日々感じています。
疾患理解やフィジカルアセスメント、ご家族への声かけ、判断に迷ったときの考え方など、何気ない会話の中にも多くの学びがあります。
経験や失敗談も包み隠さず共有してくださる姿から、知識や技術だけでなく看護師としての在り方を学ばせていただいています。
今後は受け身で学ぶだけでなく、自ら動く姿勢も大切にしていきたいと考えています。
利用者様のケアについて疑問や課題を感じた際には、一人で抱え込まずチームで共有し、必要に応じてカンファレンスを提案できる看護師でありたいと思います。
状態変化が続く利用者様への支援方針、ご家族の介護負担が増しているケース、サービス間の連携が必要な場面などで、「一度みんなで整理しませんか」と声を上げられる存在を目指していきます。
また、4年目に向けて続けていきたいのは、毎日一つだけ課題を持ち帰ることです。
その日の訪問を振り返り、「できた良い看護を一つ」と「次に活かしたい点を一つ」を整理する。
良かったことは自信として積み重ね、反省点は次の行動につなげる。
多くを抱え込むのではなく、小さな積み重ねを大切にしていきたいと考えています。
実際の振り返りとして、訪問時に内服薬が見当たらなかった際、すぐに訪問診療に報告したことで、薬を探す時間にとらわれず疼痛コントロールや歩行状態の確認などケアに集中することができました。過去に処方漏れへの対応が遅れた経験も活かされたと感じています。
一方で、ケアマネージャーからの新規依頼時には、退院当日に訪問看護指示書の依頼がされていないケースがありました。
急ぎではなさそうとの報告はあったものの、退院直後という状況を踏まえると、再感染のリスク評価や状態変化の把握、転倒リスク、ご家族の不安への対応などを考慮し、早めの訪問を提案する視点も必要であったと感じています。
これまでの経験を土台にしながらも、一人で抱え込まずチームで支える看護を大切にすること。そして、学びや気づきを自分の中にとどめず、発信し共有していくこと。
利用者様とのご縁から生まれたこの癒しの時間を大切にしながら、訪問看護師3年目も、まりあ4年目としても一歩ずつ丁寧に歩んでいきたいと思います。

