指示待ちのほうが、きっと楽 それでも主体性を求める理由
いつもありがとうございます。
訪問看護ステーションまりあ管理者兼看護師の佐藤絢美です。
最近、私たちの活動に興味を持ってくださる方が増え、看護師4名、理学療法士2名という、本当に心強い方々から入社のご希望をいただきました。
数ある事業所の中から「まりあで働きたい」と思ってくださったこと、そのお気持ちは本当に、本当に嬉しく思っています。
しかし、今回は一緒に働くご縁はありませんでした。
「せっかくの応募なのに、なぜ?」
「人手不足のこの時代に、厳しすぎるのではないか?」
そう思われるかもしれません。
ですが、これは決して「応募された方の能力が低い」という判断ではありません。私たちが何よりも大切にしている在り方について、どうしても譲れない一線があるからなのです。
今回は、私たちが目指す組織の姿と、共に歩みたい「仲間」の条件について、私たちの本心を綴らせてください。
私たちが目指すのは「機械」ではなく「生命体」のような組織

まりあが大切にしている組織の在り方、それは「ティール型組織」に近い形です。
一般的な組織は、ピラミッドのような形をしています。社長がいて、管理職がいて、現場がいる。上から下へ指示が降り、現場はそれを「正解」として実行する。これは、部品が正確に動くことで機能する「機械」のような組織です。
しかし、訪問看護の現場は機械では対応できません。
利用者さまの体調、ご家族の表情、その場の空気。一分一秒と変化する現場で、いちいち「管理者に確認します」という働き方では、本当に心に届くケアはできないと私たちは考えています。
私たちが目指すのは、私たちの体のような生命体です。
指先が熱さを感じたら、脳の命令を待たずに手を引っ込める。それと同じように、スタッフ一人ひとりがその場の状況を自分で感じ、自分で考え、最適だと思う選択をしていく。
そこには「管理する人」も「管理される人」もいません。
お互いをプロフェッショナルとして信頼し、必要なときに自然と支え合う。
そんな自律した個人の集まりでありたいのです。
まりあが求める「主体性」の本当の意味
だからこそ、私たちは「言われたことをやる」という働き方を求めていません。
指示がないと動けない
「正解」を自分の中ではなく、上司やマニュアルに求めてしまう
失敗を恐れて、無難な選択を優先してしまう
もし、このようなスタンスでまりあに入ってしまったら、あなた自身がとても苦しくなってしまうはずです。
なぜなら、ここには「正解を教えてくれる上司」はいないからです。
私たちが考える「主体性」とは、単に元気に、積極的に動くことではありません。

それは、「自分はどうしたいのか?」を自分に問い、その選択がもたらす結果に責任を持つことです。
訪問看護は、ひとりで訪問をさせていただくことがほとんどです。
そのとき、「やらされている」という意識では心がつぶれてしまいます。
「私はこのケアを届けたい。自分で選んだんだ」という意志こそが、あなたを支える強さになるのです。
スキル(Doing)以上に大切な「在り方(Being)」
今回、素晴らしい経験をお持ちの方々をお断りしたのは、私たちの採用基準が「Doing(何ができるか)」ではなく「Being(どう在るか)」にあるからです。
どれだけ看護スキルが高くても、どれだけ経験が豊富でも、その根底に「主体性」がなければ、まりあという環境でそのスキルを活かすことはできません。
逆に、経験が浅くてもいい。技術はこれから磨けばいい。
それよりも、
「自分の人生を、自分で選んでいるか」
「人をコントロールしようとせず、相手を尊重できているか」
「自分の違和感や正直な気持ちを大切にできているか」
この「在り方」が一致している人と、私たちは一緒に働きたいのです。
私たちは、利用者さんに対しても「こうするべきです」という押し付けはしません。「どうしたいですか?」と寄り添い、その方の人生の選択を尊重します。それをするためには、まず私たち自身が、自分自身の人生を尊重し、自分で選択していなければならないのです。
まりあは、まだ完成されていません

私たちは、完成された完璧なステーションではありません。今も、日々悩み、迷い、試行錯誤を繰り返している発展途上のチームです。
だからこそ、「整った環境で、決められたレールの上を歩きたい」という方には、別の環境の方が合っているかもしれません。
私たちは「一緒にまりあをつくっていきたい人」と働いていきたいです。
その時その時の状況を楽しみ、仲間と対話し、自分たちで新しい形を模索していく。そのプロセスそのものに喜びを感じられる方にとって、まりあはこれ以上ない成長の場になるはずです。
最後に、この想いに共感してくださるあなたへ
私たちは、「誰でもいい採用」はしません。
人数を増やすことよりも、一人ひとりと結ぶ関係性の質を何よりも大切にしたいからです。
その関係性の質こそが、巡り巡って、利用者さまに届ける「ケアの質」になると信じているからです。
主体性を持って、自分の足で立ちたい
看護という仕事が、心から好きだ
在り方を磨きながら、人間として成長したい
もし、あなたの心の中に小さな火が灯ったのなら、その感覚は本物です。
あなたのスキルではなく、あなたの「想い」と「在り方」について、お話しできるのを楽しみにしています。
ご応募、心よりお待ちしています。


