ありがとうが行き交う訪問看護ステーションまりあ〜今に集中する〜
いつもありがとうございます。
看護師の丸山です。
「ありがとう」が自然に行き交う環境の中で
これまでの人生の中で、こんなにも「ありがとう」という言葉が自然に行き交う環境に身を置いたのは、今回が初めてでした。
以前の私は、いつも周りの目を気にしていました。「どう思われているだろう」「期待に応えられているだろうか」と考えることが癖になり、自分の気持ちよりも、周囲に合わせることを優先していたように思います。
無意識のうちに、“ちゃんとしていなければいけない”“失敗してはいけない”という思い込みに縛られていました。
そのため、どこかで常に緊張していて、心からリラックスすることができていなかったように感じます。
「今、目の前に集中する」ということ
そんな私が、この1ヶ月間で大きく変わったのは、「今、目の前に集中する」ということを意識するようになったからだと思います。
過去の後悔や未来への不安ではなく「今、ここにいる人」「今、目の前で起きていること」に心を向けること。
新人として抱えていた葛藤
自分の心を整えることは、私にとって簡単ではありませんでした。つい考えすぎてしまったり、正解の無い世界だからこそ、自分がどんな風に在れば良いのか分からなくなったり。
最初の頃は「慣れたスタッフが訪問した方が利用者さんは安心に決まってるのに、新人の私が来て申し訳ない」「私ですみません‥」そんな気持ちばかりでした。
「相手は自分の鏡」「すみませんではなく、ありがとう」
そんな時、管理者の絢美さんから
「相手は自分の鏡だよ。自分の意識が目の前に起きているだけ。ゆったりと今に集中すれば、自然とうまくいくからね。」
「すみませんでなく、ありがとうだよ。」
という言葉を頂きました。
ゆったりと“今”を感じる

私は、とにかく余計な事を考えるのをやめ、そのふたつの言葉を大切にしました。
自分の心を少しずつ解放し、“ゆったり”と流れる今その瞬間、その空気感を感じることに集中しました。
目の前の相手に、ただただ、心を尽くすことを続けていくうち、不思議な変化が起こりました。
「すみません」でなく、心からの「ありがとう」が増え、お互いが心地良く感じられる関係が生まれていったのです。
相手を評価せず、そのまま受け止める
これまでは、相手の一面だけで「良い・悪い」「正しい・間違い」と判断してしまうことが多くありました。
例えば、相手が笑っていたら「自分の関わりは良かったんだ」、表情が固かったら「心を許してもらえていないのかな‥私の看護がダメなのかも‥」など。
患者様やご家族だけでなく、共に働く仲間の些細な表情や雰囲気の変化、言動に一喜一憂することもしばしば。人との関わりを難しく考えすぎて、仕事以外でも普段から、周りが心地良く居られるために、私はどう在れば良いのかという目線で生きてきました。
本当の自分はどうしたいのか、そんなことも分からなくなっていました。
しかし最近は、ポジティブな感情もネガティブな感情も、どちらもその人の大切な一部だと受け止められるようになってきました。
「そう感じるんだね」「そう思うんだね」と、そのまま認める。評価せず、否定せず、ただ寄り添う。目の前の空気感や感情を、無理に変えようとせず、ただ味わう。そんな感覚が、少しずつ自分の中に根付いてきたように思います。
「今、この瞬間にかけろ」
印象的だったのは、絢美さんから「今に集中する」というお話を何度も聞く中で、中学時代に所属していた陸上部の横断幕の文字をふと思い出したことです。こんな事を思い出したのは初めてでした。
その横断幕には「今、この瞬間にかけろ」と書かれていました。
競技場のスタートラインに立った時は
「もっと練習すれば良かった」「こんな風に走ろう」「うまくいくかな」なんて過去の後悔や未来への不安など考えることはありませんでした。
ただ、「今の自分にできることをすべて出し切る」ことだけに集中していました。
あのときの感覚は、仕事にも人生にも通じるものだと、まりあで働くようになった今、強く感じています。
「今」を積み重ねていく
「今」にどれだけ心を込められるか。
その積み重ねが、信頼や安心感へながっていくのだと学びました。
まりあに入職してから自分に関わってくださったすべての方に、心から「ありがとう」の気持ちで胸がいっぱいに満たされています。
これからも「今」に集中しながら、人とのつながりを大切にしていきたいと思います。


