サプリの話

皆さんこんにちは。看護師の吉澤智美です。

毎日、暑いですね~。暑い日は、皆さんどうお過ごしになりますか?

私は暑い日はたいがいスーパーに散歩に行きます。スーパーの店内は涼しいし、食品の買い出しのついでにちょっとした散歩ができ、さらに自宅のエアコン使用による排熱も抑えられる!

まさに、エコ!!(ケチではない。地球環境にやさしいだけです)笑

そんな中、すみから隅までぐ~るぐ~ると歩いていたら、薬売り場でサプリを購入している方が多いのに気が付きました。

お~、みんなセーフメディケーションに関心あるんだなぁと。

でも、サプリは医療控除対象外の上に、肝臓で代謝するから肝臓疲れていると、逆に体がだるくなるんだよ~
と、つらつら思いながら通り過ぎたので、そんな感じで徒然なるままに今回はわたしが考えるサプリの話いってみますね。

サプリ

日本では“サプリメントは一般食品として扱われており、国による安全性や有効性の審査は行われていません”。なので、雪の積もった熊笹を山からとってきて、自宅の台所で塩とその他もろもろ入れてゴリゴリ作ったサプリをSNSを使って高額で売ることもできます(やらないよ☆)。

日本のサプリ規制は食品表示法以上にユルユルで、取り締まる気のないサプリ規制なのが現状です。

さて、お店で多く売れているのは、抗酸化物質系(疲労回復、老眼、老化予防のサプリ)ですかね?

抗酸化物質は活性酸素を中和する働きがあるため大人気ですね。

ですが、考えてみてください。活性酸素は細胞伝達物質とか免疫機能に必要なものです。そして、そこで余った余分な活性酸素(酸化ストレス)が疲労や老化に繋がっているんです。つまり、悪といわれている活性酸素ですが、体の中で毎日できるがん細胞約5000個を退治してくれたり、細菌やウイルスを退治してくれたり、シグナル伝達、排卵、受精、細胞の分化、アポトーシスなどの生理活性物質としていつも働いてくれています。

なので、疲労回復や老化予防のために余分にサプリ(抗酸化物質)を飲んでしまうと、体内での活性酸素の生成とのバランスが崩れて過剰中和状態となり、そのしわ寄せが細胞や免疫システムに来て、むしろ、健康が脅かされるわけです。

ほとんどのビタミンは体内で合成されないため、不足分を補填する手段としてお手軽なサプリの使用はありだと思います。ですが、体が必要と感じている栄養素は体が自然と欲するので、たいていは必要な摂取量は日常の生活で満たすことができているのではないのかと私は思います。

よくチラシで「食品からの摂取では不十分」と書かれているのを見かけますが、サプリをおつかいの際は、「食品でまかなえないのか」「本当に必要かなのか」をもう一度考えてみてはいかがでしょうか?

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