グランメゾン・パリが教えてくれた「今に集中する力」と、最高のタイミング

いつもありがとうございます。
管理者兼看護師の佐藤絢美です。

映画『グランメゾン・パリ』を鑑賞して心に強く残ったのは、完璧なタイミングで料理を出す、その瞬間のカッコよさでした。

料理が最も美味しく、最も輝く一瞬を逃さず、迷いなく差し出す。
その姿は潔く、誇り高く、プロフェッショナルそのものでした。

完璧なタイミングは、偶然では生まれません。
料理人たちは、何度もリハーサルを重ね、動線を確認し、チームで呼吸を合わせ、細部まで徹底的に準備をします。

そして本番のその瞬間、過去の反省や未来の結果に心を奪われることなく、ただ「今」に集中する。
だからこそ、料理は最高の状態でお客様の元へ届くのだと感じました。

わたしは食べることが趣味です。
料理に込められた思いを感じながら、大切な人たちと食事をする時間がとても豊かで穏やかなひとときです。

特に心を動かされるのは、料理人の「こだわりが見える瞬間」。
その一瞬があるからこそ、料理は単なる食事ではなく、忘れられない体験になります。

「今に集中する力」

映画の中で語られた
「お客様が五感で楽しむ料理を作る」
「スタッフ全員の思いを、パイに包む」
という言葉は、料理の世界を超えて、わたし自身の経営、そして訪問看護ステーションまりあの在り方と深く重なりました。

料理は五感で味わうものです。
視覚、嗅覚、触覚、味覚、聴覚。

今に集中する力

今に集中する力

そのすべてが「今、この瞬間」に開かれているからこそ、感動が生まれます。
逆に言えば、意識が過去や未来に飛んでしまえば、どれほど素晴らしい料理でも、その良さを十分に受け取ることはできません。

訪問看護も同じだと思います。
利用者さまが感じ取っているのは、処置の正確さだけではありません。

玄関を開けた瞬間の空気、声のトーン、触れる手の温度、視線の向け方、沈黙の間。
それらはすべて、「今」に集中していなければ感じ取れないものです。

タイミングを感じるには、今に集中することが大切。
これは看護において、とても重要な感覚です。

今は声をかける時なのか。
今はそっと見守る時なのか。
今は踏み込むべきか、一歩引くべきか。

その判断は、マニュアルや過去の経験だけでは導き出せません。

目の前のその人、その瞬間に、心を向け切ることで初めて見えてくるものがあります。
映画の料理人たちは、過去の失敗や評価、未来の結果に囚われるのではなく、

「今、この一皿」
「今、このお客様」

に全神経を注いでいました。
だからこそ、料理が運ばれる瞬間は美しく、圧倒的にカッコよかったのだと思います。

訪問看護ステーションまりあでも、同じことを大切にしています。
一人の看護師が利用者さまの前に立つとき、その背後にはチーム全員の思いと準備があります。

日々の共有や振り返りは、料理人にとってのリハーサルのようなもの。
その積み重ねがあるからこそ、本番である訪問の瞬間に、迷わず今に集中することができます。

まりあの経営理念は、

「皆がそれぞれらしく生きられ、多様性が受容される社会を目指す」
「子育てをする親が仕事を通じてやりがいと幸せを感じる社会を目指す」

お互いを尊重し敬意を払いながら、スタッフ一人ひとりが安心して働ける環境は、今に集中できる土台でもあります。
不安や恐れが強い場所では、人は目の前の相手に意識を向けきれません。

看護や経営にも、決断する強さと、今を感じ取る繊細さの両方が必要だと感じています。
完璧なタイミングで差し出された料理が、
忘れられないしあわせな瞬間になるように。

まりあの訪問看護もまた、
利用者さまの人生の「今、この瞬間」に寄り添い、静かに、穏やかに、人生の大切なその瞬間に関わらせていただく。
映画を通して、私は改めて思いました。

今に集中し続ける姿は、こんなにもカッコいい。
そして、その積み重ねこそが、人の心を動かし、感動を生むのだと。
これからも訪問看護ステーションまりあは、目の前にいる利用者さまをよく見て、最善のタイミングで看護を届けていきます。

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