夢をかたちに 〜スタッフとつくる訪問看護ステーションまりあ〜
いつもありがとうございます。
管理者兼看護師の佐藤絢美です。
今日は、経営者や管理者としてだけでなく、一人の親としてのわたしの想いも、正直に綴ってみたいと思います。
先日、スタッフからこんな言葉をかけてもらいました。
「働きやすい環境を整えていただいている分、あやみさんはきっとたくさんのご苦労をされているんだろうなと思います。
だからこそ、微力ですが力になりたい、頑張りたいと思いました。」
その言葉に、胸がじんわりと温かくなりました。
ありがたくて、嬉しくて。
同時に、心配をかけているのかな。
この在り方で、本当によかったのかな。
そんな思いもよぎりました。
働きやすさを大切にしてきた理由
これまで経営者として、管理者として、まずはスタッフの働きやすさを大切にしてきました。
子育てをしながら働くことが、決して簡単ではないと感じてきたからこそ、それぞれの事情やライフステージを尊重できる職場でありたい。
その想いが、訪問看護ステーションまりあの原点です。
けれど、現実はきれいごとだけではありません。
立ち止まって考えた出来事
ある日、息子が発熱したときのことです。
現場の状況やスタッフの配置を考え、わたしは仕事を優先し、息子にはひとりでお留守番をしてもらいました。
仕事から帰ると、息子はしくしくと泣いていました。
熱もあり、不安で、きっと心細かったのだと思います。
その姿を見た瞬間、「これは、わたしがつくりたかった組織のかたちなのだろうか」そんな問いが胸に浮かびました。

スタッフの働きやすさを守るために、一番身近な存在である息子に我慢をさせている。
本当に大切なことを、大切にできているだろうか。
支え合うということ
働きやすい環境や多様性を大切にすることは、誰かの犠牲の上に成り立つものではないはずです。
スタッフからの温かい言葉は、
「一人で抱え込まなくていい」
「頼り合い、支え合っていこう」
「あやみさんにとっても、働きやすい職場であってほしい」
そんなメッセージのようにも感じました。
いつの間にかわたしは、
「スタッフに無理をさせたくない」
「経営者として、管理者として自分が頑張らなければ」
そんな思いを抱えていたことに気付かせてくれました。
まりあをつくっているのは、日々、真摯に現場と向き合ってくれるスタッフ一人ひとりの存在があってこそです。
利用者さんを思い、仲間を気遣い、支え合う姿に、これまで何度も救われてきました。
働きやすい環境は、誰か一人がつくるものではなく、そこにいるみんなで、少しずつ育てていくもの。
そんな大切なことを、改めて教えてもらいました。
経営者である前に、わたしは一人の人間であり、親であり、迷いながら、学びながら進む存在です。
立ち止まって考え直すことも、遠回りに感じることもあります。
それでも、目の前のことに意識を向け、ひとつずつ乗り越えていく。
その時は苦しさを感じても、乗り越えられない壁はない。
その先に、目指す夢のかたちがあると信じています。
訪問看護ステーションまりあは、完成された場所ではありません。
これからも、スタッフ一人ひとりの声や想い、経験を重ねながら、少しずつ育っていく場所です。
現場で感じたこと、迷ったこと、嬉しかったこと、悔しかったこと。
そのすべてが、まりあをより良くしていく大切な種です。
「もっとこうしたらいい感じ」
そんな気づきや声を、たくさん聞かせてください。
夢をかたちに
誰かが大変なときには、自然と手を差し伸べ合えるチームでありたい。
管理者や経営者が整える場所ではなく、みんなでつくり、守り、育てていく
訪問看護ステーションまりあでありたいと思っています。
それぞれの人生や大切にしたいものを尊重しながら、看護師として、人として、共に成長していける場所であること。
その道のりを、これからも皆さんと一緒に歩んでいけたら嬉しいです。
2026年に向けて、仕事や組織、そして自分自身の在り方も、少しずつ整理しながら、丁寧に進んでいきたいと思います。
夢をかたちにするということは、無理を重ねることではなく、のびやかに、ゆるやかに、穏やかに、支え合いながら、よりよいかたちを探し続けること。
これからも、経営者として、管理者として、看護師として、親として、そして佐藤絢美という一人の人間として、スタッフのみんなと一緒に夢をかたちにしていけたら嬉しいです。
いつも本当に、ありがとうございます。

※冬至の日、江の島神社でご祈祷していただきました。
ご縁と流れを大切にしながら、これからも歩んでいきたいと思います。

