春とともに始まる訪問看護の日々

こんにちは。いつもありがとうございます。
看護師の丸山です。

まだ風が冷たい日もありますが、少しずつ春の陽差しを感じる季節になりました。まりあに入職して3ヶ月。訪問看護師として、初めて迎える春です。

“目の前のひととき”を大切にすることで見えてきたこと

まりあで大切にしていることの一つに、「“目の前のひととき”に集中すること」があります。

そう意識して過ごすようになってから、穏やかで温かな気持ちに満たされ、日々の時間がより豊かに感じられるようになりました。

訪問中にお外から聞こえる踏切の音や、利用者さまと一緒に眺める海沿いの景色。

春とともに始まる訪問看護の日々

移動中にはお気に入りのラジオ番組に耳を傾けたり、窓を開けて春の風を感じたり。

そんな何気ない瞬間を五感で味わうことで、少しずつ心に余白が生まれてきたように感じています。

まだ慣れない処置に緊張しながら向き合うこともありますが、その時間さえも、終わったあとには「良い時間だった」と思えるようになりました。不思議と、静かな充足感に包まれています。

“聴く”という関わり方の変化

そんな日々の中で、自分自身の心の変化にも気づきました。

これまで私は、相手のお話を聞くとき、誠実に向き合いたいという思いが強いあまり、表情や仕草に力が入りすぎてしまうことがありました。

「何と返すのが正解だろう」「相手を傷つけたくない」「安心してほしい」

そんな気持ちが、知らず知らずのうちに自分を緊張させていたのだと思います。

また、「力を抜いてしまったら、関心がないと思われてしまうのではないか」という不安もありました。

けれど最近は、相手の声や言葉が自分の中にゆっくりと染み込んでいくような感覚で、“聴く”ことを意識しています。

春とともに始まる訪問看護の日々

すると、これまで頭で考えていた言葉が自然と消え、自分自身も穏やかな気持ちでその場にいられるようになりました。

お互いにとって、心地よい空気が流れる時間が少しずつ増えてきたように感じています。

原点とこれから|寄り添う看護を目指して

私が「寄り添いたい」「心を近くに感じていたい」と強く思うようになった背景には、看護学生の頃の経験があります。母が私の実習先の病院で闘病し、そのまま亡くなりました。

春とともに始まる訪問看護の日々

当時、友人たちはたくさんの言葉で支えてくれました。それでも心のどこかで、「同じ経験をしなければ分からないのではないか」と感じてしまう自分がいました。

周りの日常が変わらず続いていくことに、どこか取り残されたような気持ちになり、心が追いつかない時間もありました。

残された家族としての寂しさや喪失感、どうにもならない感情。それらを経験したからこそ、「同じような思いをしてほしくない」という気持ちが、今の看護観につながっています。

けれど今、その感覚を少しずつ手放しつつあります。

誠実でありたいという気持ちはそのままに、無理に何かを与えようとするのではなく、ただその人のそばにいること。

その時間を大切にすることを少しずつ感じられるようになってきました。

どんな出来事も学びとして受け取りながら、これから自分がどのように変わっていくのか。その変化も楽しみにしながら、これからも心軽やかに、一つひとつの出会いと向き合っていきたいと思います。

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